Yoko'sブログ

ブログ始めました

 こんにちは、杉本です。今年(2019年)クリニックは15周年を迎えました。受診された患者様は3万人を超え、あらためて当院を支えてくださった多くの皆様に心より感謝いたします。
 さて当院のHPですが、開院の翌年に作成したきりそのままとなっており、ご覧いただいた皆様には情報も古く大変ご迷惑をおかけしました。
開院当初からレーザー等を用いたアザの治療をはじめ、シミやシワなどの美容皮膚治療にも取り組んでおりましたが、とりわけここ数年の間に、美容施術に使用する様々な薬剤や医療機器に医療承認がおり、美容医療の環境がより一層整ってきたと感じています。その一方で施術内容が増えてしまい、限られた診療時間では十分に説明する事が難しくなってきております。施術に関してはブログにも少しずつ解説を加えていきたいと思いますので、どうぞこちらも参考にしていただければ幸いです。

2020年01月01日

しみのおはなし その➀

当院の美容診療の中で一番多いご相談が“しみ”です。(最近は“しわ”のご相談も増えてきましたので、この話題もそのうちに・・)
一言に“しみ”といっても、医学的に分類するならば沢山の疾患があります。
典型的なシミは日光色素斑、別名:老人性色素斑と呼ばれます。(この“老人性”というのが接頭語にくると、少し嫌な気分になりますね。)周囲の皮膚との境界が比較的はっきりしている、茶色~こげ茶色の平坦な色素斑です。レーザーのない時代ならばファンデーションやコンシーラーで隠すしかなかったのですが、レーザーという強い味方の出現によりかなり綺麗に治療することが可能になりました。当院ではQスイッチルビーレーザーを用いて治療します。
一見シミのようにみえて、手で触ると少しボコッと隆起していたり、表面がガサガサしているようなものは、脂漏性角化症(別名:老人性イボ)といいます。時々痒いという訴えもあります。茶色いものから肌色のものまで多種多様です。脂漏性角化症は当院ではフラクショナル炭酸ガスレーザーで治療を行っております。

両頬や前額にモヤ~~っと蝶蝶のように広がる茶色いしみは肝斑とよばれております。口の周りなどにも認められます。30代から50代に多くかなりありふれた疾患ですが、その成因や診断・治療について確立したものがありませんでした。現在では皮膚の炎症亢進とその結果としての色素沈着を示す機能的な疾患と考えられています。それゆえに、肝斑に対してメラニンを破壊するレーザー治療は適した治療とは言い難く、まずは肝斑の悪化要因を取り除きながら、生活習慣や食生活、毎日のスキンケアを見直すことから治療をスタートします。日焼け・ストレス・睡眠不足・日々の間違ったスキンケア(過度なピーリングやゴシゴシ擦ったりして刺激を加えるなど)を見直し、炎症を抑えるトラネキサム酸やビタミンCの内服が有効です。

これらの診断にかかせないのが、肌診断装置です。初診時には、肌診断装置(re-Beau2®)を用いてお肌の分析を行います。特に初診時は出来る限りメイクを落としていただいて写真撮影をするように努めておりますので、ご理解の上、診察を受けていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

2020年01月01日

しみのおはなし その②

【日光色素斑(老人性色素斑)の治療について】

当院では主にQスイッチルビーレーザーを用いて治療しております。
一般的にレーザーとは、波長・位相のそろった特殊な光です。Light Amplication by Stimulated Emission of Radiationの頭文字を略してLaserと呼ばれています。現在では医療・通信など様々な分野で利用されているのは皆様も周知のことと思います。
皮膚の色素性疾患に対しては、ルビーレーザーが1987年に厚生省の医療承認がおり臨床使用が可能となりました。
Qスイッチルビーレーザーとは694nmにピークを持つ可視光線で、莫大なエネルギーを20ナノ秒(ナノ秒:10億分の1秒)という超短時間でシミに照射することで、ターゲットとなるメラニンを破壊してシミを治療していきます。
私とQスイッチルビーレーザーとのお付き合いは20年以上になります。もちろんレーザー機器は進化しておりますので、すでに3台(代?)目のレーザーです。このレーザーの出現により、しみやあざの切らない治療が可能となり、とくに太田母斑(先天性の顔に認められる青色や褐色のアザ)の治療では従来の治療ではできなかった夢のような結果が得られることとなりました。このレーザーが皮膚色素性疾患の歴史を大きく変えたと言っても過言ではないと思っております。そして20年以上たった今も愛用しているレーザーです。

治療の流れ
治療部位を軽く冷やしながらレーザーを照射します。病変が広範囲の場合や痛みに弱い方には麻酔のクリームを使用することも可能です。照射時はゴムではじかれたような痛みが生じます。さらに照射後1時間程度はヒリヒリとやけどをした後のような痛みがあります。
治療部位は茶色のテープで保護させていただきます。その後、顔ならば1週間程度はそのテープを貼ったまま過ごしていただきます(テープの上から軽いメイクは可能です)。
およそ1週間後に薄い痂皮をはがすと、新しいピンク色の皮膚がみてとれます。ここからは通常のメイクも大丈夫です。
その後の経過は、患者様の肌質によってかなりの差があります。
どんどん周辺の皮膚になじんでいく場合と、再度赤みが増したり、まるでシミが再発したように茶色く色がついてくる場合があります。東洋人では後者の割合が比較的高いので要注意です。この現象を炎症後紅斑や炎症後色素沈着と呼んでいます。メカニズムは日焼けした後の肌と似ています。人間の肌は炎症をきたすと、その後一時的に赤くなったり茶色くなったりしやすいのです。とくに黄色人種ではその色調の違いが分かりやすく、しかも個人差も大きいです。
色素沈着が生じた場合は日焼けや摩擦に気をつけながら、ひたすら待っていただきます。時には1年以上待つ場合もありますが、多くの場合3~6か月程度で次第に薄れてきます。合わせて美白剤を併用する場合もありますが、何もしなくても日焼けや摩擦に注意して過ごしていただければ自然に薄れてきます。


 

2020年01月01日

しみのおはなし その③

【老人性いぼ(脂漏性角化症)の治療】

しみが盛り上がったようなものを脂漏性角化症と言います。表面は凸凹があり、色調はうすい褐色のものからかなり黒いものまでさまざまです。サイズもごく小さいものから2cmを超えるものまであります。年齢とともに増えてきますが、体質(肌質)にもかなり影響されます。顔・頸・体などあらゆる部位にできます。良性のものですが、頸や顔にこれらが出来た場合は美容上気にされる方が多いのも現状です。
脂漏性角化症には炭酸ガスレーザーを用いて治療をしていきます。
炭酸ガスレーザーとは中赤外線領域の10600nmに波長をもつレーザーで、皮膚の色に関係なく、水分のあるところによく吸収されます。つまり人体はほとんど水分なので、どこでも反応します。このレーザーが当たると、熱エネルギーに転換され、蒸散・凝固壊死という形で組織を無差別に破壊していきます。この特性を利用して、各種の皮膚腫瘍の治療などに利用されています。またこのレーザーは小神経終末やリンパ管・末梢血管に対するシーリング効果があり、このため施術後の浮腫や疼痛が少なく、止血効果も兼ね備えています。当院では最新鋭のフラクショナルタイプの炭酸ガスレーザーを導入しております。従来の炭酸ガスレーザーにくらべて、より速く綺麗に削ることが可能です。また当院では、より美しい仕上がりになるよう、全てのフラクショナル炭酸ガスレーザーの処置を顕微鏡下で行っております。
レーザーの処置後は、皮膚の表層が削られ擦り傷のような状態のため、ご自身で処置部に1週間程度の軟膏塗布をお願いしております。洗顔や入浴は当日から可能ですが、患部はゴシゴシ擦らず水がかかる程度にとどめておいてください。場合によっては創傷被覆材を使用することもあります。この場合は特に自宅でのケアは不要です。
日光角化症(前癌病変のひとつ)や悪性腫瘍などを疑う場合には、皮膚生検や病理組織検査にて診断を確定してから治療方法を選択していきます。

 

2020年01月01日

しみのおはなし その④

【くびのイボ】

最近くびのイボのご相談を受ける機会が増えてきました。気のせいかしら?と思っていましたが、数か月前の新聞にも「老人性いぼ 気になる?」という見出しつきで記事がでていました。どうやら当院だけの現象ではないようです。
この老人性イボは他人に感染することはありませんが、家族からうつるのでは?と勘違いされたりする例もあるようです。また女性では整容上(とくに夏)気になるとのことで治療を希望されるケースが多いです。
健康保険では液体窒素による治療がありますが、なかなか1度の治療では取れないことが多く、かといって何度も液体窒素で処置を繰り返していると、イボやその周辺に色素沈着が強くでてしまうことがあります。このため当院でも顔や首などの目立つ場所のイボで、美容上綺麗に取りたい方には炭酸ガスレーザーでの治療(健康保険適用外)を勧めております。1個でも治療できますが、広範囲(たとえば首のいぼを全部など)でもまとめて治療することが可能です。1週間から10日程度かさぶたができますが、その後はかさぶたも取れてきれいになっていきます。サイズの大きなものは、しばらくの間は治療後の赤みが残る場合がありますが、多くは2~3か月でその赤みも目立たなくなっていきます。
広範囲の治療の場合は、処置の前に30分間程度麻酔クリームを塗布した後にレーザー治療を行っていきます。頸のイボの場合も顕微鏡をみながらひとつひとつレーザーでイボを焼灼していきます。正直なところ・・私の目にもつらい施術ですが、1~2週間後の再診時には患者様がとてもうれしそうな表情で来院されます。というわけで、皆様に喜んでいただけるよう、できる限りしっかり除去するように頑張っております。
気になる方はどうぞご相談ください。料金は個数や範囲により異なりますので、診察の時にお話しさせていただいております。


 

2020年03月02日
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